第二種電気工事士 資格取得⑥  技能試験に複線図は不要です。 時短トレーニングのコツと考え方。

第二種電気工事士の技能試験の参考書などで単線図を複線図に書き直しましょうとよく書かれれいますが、実際は複線図を描いたところで採点には影響しませんし、描かなくとも回路を製作し合格することはできるので複線図は不要といえますね。

実際の回路を実際に組み立てて、覚えてしまったほうがはるかに効果的です。

電気の流れをイメージする

回路の例題には接地とか非接地とか聞きなれない言葉が多いと思いますが、たとえば回路全体を乾電池の電球ON/OFF回路と考えてしまうと理解が早いです。

黒い線を(+)、白い線を(-)と考えて、+から-へどのように電気が流れていくかをたどると、どう線をつなげばよいか理解できますね。

この考え方を持つと複線図を描くことなく簡単に結線できてしまいます。ただし施行条件の線色指定には注意しましょう。

良い工具は作業しやすい

技能試験ではパーツの接続や結線などの細かい部分で不合格となることが多く、パーツと線材の加工の欠陥作業を皆無にすべく腕を磨くことが合格への近道です。欠陥作業とは練習不足や作業しずらい工具を使用していることからくるミスがほとんどです。

ホーザンの工具

できれば新品の工具を使い練習用部材をケチらずふんだんに使ってトレーニングすることが第一です。

トレーニングを始めてみよう

トレーニングではまずランプレセクタプルを繰り返し作りましょう。

ランプレセプタクル

試験例題13問のうち12問にランプレセプタクルが使われる回路が出題されており、電線の加工には少しテクニックがいりますので、まず始めにやっつけておきたいパーツになります。

ランプレセプタクルの加工が完璧にできるようになっている頃には、他の部材の加工もできるほどにテクニックが向上しますのでおすすめです。

回路製作のコツ

回路を圧着してからミスに気が付くと修正に時間がかかりますので、仮組みでのチェックでミスを発見できるかが時間短縮のコツになります。

回路はそれぞれのパーツを組んでから、クリップで仮止めし、実際に電気がどう流れるか指差し確認し、よければリングスリーブを圧着し本組みするとよいです。

試験例題にはスイッチやコンセントを組み合わせて枠にセットするタイプの回路が数パターンあり、渡り線を使いますがこれは実際に自分が組んだ回路を画像などで記録しビジュアルで覚えたほうが効果的です。3路・4路スイッチは組んだ状態で巨大なスイッチと考えると容易です。

線材の加工ミスに要注意

技能試験問題には、回路で使う電線の種類と長さがあらかじめ記載されているので、その通りに慎重に電線を加工しパーツを取り付けていけばまず間違うことがないですが、間違えてカットしてしまうと、用意された線材には予備の長さがほとんどないため、場合によっては1発アウトとなる可能性があります。

電線の種類と長さを確認してからカットする癖をつけましょう。

部材を知ると回路が見えてくる

試験本番では、まず試験前に使用部材のリストが配布され、箱を空けて部材をチェックをしますので、リストを見てどのような出題回路が出題されるか確定することができます。

作業を開始する前に、部材から単線図と完成図を判別できれば、どのような作業を行えばよいか容易にイメージできますので、迷わずすぐに組み立て作業に移ることができます。

試験本番で大変有利になりますので、13例題の回路に使う部材の特徴と回路の完成図を覚えておくことをおすすめします。

実際のトレーニングでは

実際に回路を組むトレーニングでは、20分以内に仮止めまで完了し30分以内に回路を完成できるようにしましょう。

トレーニングは毎日してしまうと手に負担がかかり、ケガの原因になりえるので、1日おきに2時間程度にとどめていたほうが無難でしょう。オーバーワークは無用ですね。

実際の試験会場では

試験会場で退出時に周りを見渡してみたところ、参考DVDや画像のように、工作ものをキレイにまとめて作られていた方はほとんどいません。

それでも半数以上の方が合格しているので、とにかく結線ミスや部材の使い間違えなどの重大欠陥にさえ注意すれば、比較的簡単な作業で合格する資格だと思います。

試験の回路作成に複線図はいりませんが、工作ものを作った後に余ったチェック時間を利用して書いてみるのも良いでしょう。

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