GoProの最強アクセサリー『Volta(ボルタ)』と『マグネティック スイベルクリップ』のコンビで登山撮影が劇的に快適になった。

登山の動画撮影でバックパックにGoProを固定する方法として私的最適解でもある『Volta』と『マグネティック スイベルクリップ』の組み合わせが最高に使い勝手よかったので紹介します。

『Volta』はGoPro10/9の長時間撮影とリモートコントロールを可能にするGoPro純正の多機能グリップです。

GoProのバッテリー消費量は早く駆動時間は標準のバッテリーパック(1220mAh)で約45分前後と短めなので頻繁にバッテリーパックの入れ替えが必要になります。モバイルバッテリーを接続して長時間の撮影は可能ですが防水性が全くなくなってしまうのがデメリットでした。『Volta』は標準バッテリーパック4個分の4900mAhバッテリーを内蔵しつつも高い防滴性能を維持しているため突然の雨に配慮することなく撮影続行できます。

GoPro10/9のタッチパネルやスイッチはお世辞にもレスポンスが良く操作性が良いとは言えないため、操作後にちゃんと撮影しているか何度も確認してしまうほどでしたが『Volta』の録画ボタンとモード切替のボタンは非常に押しやすくなってます。録画スタート・ストップしてなかった問題やうっかりタイムラプスモードで撮影してしまうといったモード切替ミスなどがなくなりました。

グリップ横にある格納式のアクセサリーマウントはボタンロックにて固定され非常に剛性感が高くガタつきなどがありません。このマウントを活用することで様々な使い方ができます。

登山の動画撮影でザックのショルダーベルトにGoProを固定するのはわりと一般的ですが、サッと着脱できることとカメラの角度をキメることができる理想的なマウントはなかなかありませんでした。『Volta』に『マグネティック スイベルクリップ』を取り付けることによって手持ち撮影とザックのショルダーに固定撮影が簡単にできるようになり非常に使い勝手が良いです。

クリップをザックのベルトの好きな位置に挟むことができ撮影時の位置の微調整も簡単ですし、ザックを置いて休憩するときに取り外して盗難を防止するのも効果的です。

本体重量が気になりズレるのではないかと心配になりますが、ザックのショルダーベルトの厚み2㎝くらいまでであればかなり強固に固定されます。ザックが揺れるほどドカドカ下山でもしない限り全くズレたり落ちそうになるといったことはありませんでした。多少ズレていてもGoProの水平維持撮影をONにしていれば撮影に支障ありません。

GoPro純正の『マグネティック スイベルクリップ』はくわえ面がラバーになっているためショルダーベルトを傷めないのが良いですね、中華ブランドのスイベルクリップはギザギザなのでショルダーベルトを傷めることがあるので注意が必要です。

カメラの角度調整は上下二か所、傾き、左右、の調整が可能なうえに、スイベルをくわえるポイントをずらすことができるのでショルダーベルトに固定位置が定まらないということはありませんでした。Voltaのカメラマウント部で上下左右の調整が可能、スイベルクリップのベースは360°回転し傾きの調整が可能ですし取り付けたVoltaの上下の角度を調整することができます。

GoPro9に『Volta』と『マグネティック スイベルクリップ』を取り付けた総重量は453gとデカめのコンデジくらいの重さにはなりますが予備のバッテリーパックと充電器を持ち歩く必要がなくなったことと機能性を考えると全然許容範囲内です。

バッテリーパックを本体にセットせずにVoltaから給電は可能ですが、電源を切ると日時の再設定を行う必要がありますので標準バッテリーパックをセットしたほうが使い勝手はよくなります。ちなみにバッテリーは1個33gです。

GoPro9と『Volta』『マグネティック スイベルクリップ』はけっこうかさばりますが収納ケースはモンベルのプロテクションアクアペル 1Lがジャストフィットします。プロテクションアクアペルは完全防水で軽量、簡易的なクッションが内側に取り付けられているためカメラなどの収納に適しています。カメラ側からズボッと入れて開口部をクルクル巻いてバックルでパチンと留めて完了なので収納が簡単です。

プロテクションアクアペルに入れた状態でほぼ500gになります。ザック内で大きくかさばることがないためパッキングしやすいです。強力な防水性があるためザックに外付けする事もでき、雨でずぶ濡れになっても内部に浸水する事もないのでアウトドアに持ち出す際の安心感が高いです。

GoPro10/9のバッテリー問題と登山ザックへのマウント問題を一気に解決できるVolta』『マグネティック スイベルクリップ』の紹介でした。