オオクワガタのブリードにチャレンジ!産卵セットを組む

一昔前は黒いダイヤとも呼ばれ非常に高値で取引されていたオオクワガタですが年々価格がこなれてきたようですね。手の届く価格帯に落ち着いてきたことと、6歳の息子のリクエストもあり子供のころの私自身の憧れでもあったオオクワガタのペアを購入しました。

昨年はカブトムシのブリードにチャレンジしてうまくいきましたが今年はオオクワガタのブリードにチャレンジしてみたいと思います。

パッケージのシールには個体のデータが記載されています。オスの体長は63mmとなかなか見ごたえのある大きさ。ペアで3500円でした。

6か月以上前に羽化している個体なので産卵することが可能な成熟個体ということがわかります。

オスとメスを1週間ほど同居させてペアリングを行います。1週間あればほぼほぼ交尾を済ませているので産卵準備完了と見て良いとのこと。

オオクワのメスは産卵する木材を選り好みするとのことなのでとりあえずクヌギの産卵木を2本ほど用意します。

容器は産卵木が2~3本入るコバエシャッターの中サイズを用意。

購入した産卵木は乾燥してカラカラの状態。そのままではオオクワガタは産卵しないそうなので水に漬けて適度に加水する必要があるとの事。

水に漬ける時間は30分の短時間でも十分とのことですが、長く漬けておいたほうが木材が柔らかくなり樹皮剥きなどの作業がやりやすくなるので半日程度漬けておきました。

今回パック水筒を重しに使いましたが、水を入れたビニール袋やペットボトルを上に乗せておくとプカプカ浮いてこないのでムラなく加水できます。

充分に吸水しズッシリ重くなった産卵木の樹皮を剥いでいきます。手でボロボロ崩れるほど柔らかくなっているので簡単です。

樹皮は剥ぐ必要はないらしいとの事ですが、産卵時にメスが硬い皮をかじって余計な体力を使わないようにするという配慮で念のため剥いでおきます。

どういう影響があるのかはわかりませんがシイタケの菌を埋没してある場合取ったほうが良いとのこと。柔らかいのでほじくると簡単に取れます。

樹皮を剥ぐとその下にジャリジャリしたオレンジ色の組織が現れますがこれも金物でこそぎ落します。

下処理した木材からはまだ水がしたたり落ちるほど余分に水を吸っているので半日ほど陰干しします。

用意した容器の底に4~5センチほどマットを敷き霧吹きで加水させつつよく混ぜ合わせて硬く敷き詰めます。

マットを軽く握ってみてしっとり崩れずダンゴのようになるほどの湿度が理想とのこと。

敷き詰めたマットの上に産卵木を並べて乗せます。

産卵木の一部が見える程度までバサバサとマットを入れます

現時点では十分に木材が吸水しているので霧吹きでマットを加水する必要はありません。

オオクワのメスは産卵時は潜ったままほとんど姿を現さないそうですが、エサがないと生んだ卵を食することもあるらしいのでゼリーを用意しておきます。 一応転倒防止の木材も入れておきます。

オオクワガタのメスを投入し無事に卵を産んでくれるのを待ちます。

産卵セットにメスを投入してから3日ほど経過したところで様子を見たところ、片方の産卵木がボコボコにかじられて産卵した形跡がありました。

数日放置して様子をみると隣の木も穴だらけになりゼリーも半分ほどになっていました。

これはもう産卵完了してエサを補給していたのでは?

このままメスを入れっぱなしにしておいて産卵木をかじられ卵を食される場合もありそうなので一旦、メスを取り出して様子を見ることにしました。

産卵木に産み付けられた卵がうまく孵化すれば約1か月後には幼虫が見られるはず。それまで楽しみに待ちましょう~