前回セットした産卵木を入れたケースの底や側面に幼虫が掘ったとみられる穴が多数あり、これは間違いなく幼虫が育っているでしょう!ということで幼虫を取り出して菌糸ボトルでの飼育にチャレンジすることにしました。
実際に何匹の幼虫がいて何本のボトルが必要かわからないので産卵木を割って幼虫を取り出す「割り出し」という作業をします。
産卵木は幼虫がかじったと思われるくず状の粉が出ています。木材の中に間違いなく幼虫がいる証拠ですね。
産卵木は手で簡単に割れるため幼虫を逃さないように周りから細かくバリバリ割っていきます。
芯のあたりは少し硬くなるので金属のヘラやマイナスドライバーを立ててから割ってもよいですね。
いましたー!オオクワガタの幼虫です。木の中にはほとんどおらず、残りの幼虫は土の中に隠れているようです。
いましたー!土を別の容器に移しながら掘り起こしていくと3㎝ほどの幼虫が出てきました。
合計5匹の幼虫を確認することができたのでとりあえずボトルは5本買っておけばよいでしょう。まだ確認できないような小さい幼虫もいるかもしれないので割った産卵木とマットを入れたケースはそのままにしておきます。
小さい幼虫には500mlもあれば十分かと思われますが送料を合わせると単価が高くなってしまうため、送料無料の大きな菌糸ボトルを注文してみました。
クワガタの大型作出に必需品とも言える菌糸ビン。一般にヒラタケやカワラタケが用いられ、オガが菌糸によって分解されることで、幼虫が吸収しやすくなり成長が良くなります 。
自然界ではクワガタの幼虫は木材不朽菌に分解された朽木で育ちます。
チャーム
木材腐朽菌は、木質に含まれるリグニンを分解可能な唯一の生物であり、その作用があって初めて、クワガタが利用できる状態となります。
菌糸ビンはそんな朽木を再現するために、オガコにオオヒラタケなどのキノコの菌を植え付け、キノコの菌糸にオガコの成分を分解させて幼虫を育成するためのアイテムです。
幼虫のオスかメスでボトルの消費量が変わってくるらしいのですが、まだ小さい幼虫なので雌雄判別せずとりあえずこのままボトルに入れます。
ボトルに幼虫を入れるとしばらくモゾモゾしていましたが潜っていって一安心。
翌日、ボトルの側面に食痕がみられたため、幼虫は元気に過ごしているようです。こんなにも早くガツガツ食べるとは思ってもいませんでした。
オオクワの産卵はやってみると比較的簡単にできるように思います。菌糸ボトルなどを揃えるコストはかかりますがなんといってもカッコいいオオクワガタを自分の手で育てる醍醐味を味わうことができますね。次回はボトルの交換になるでしょうか、楽しみです~