新潟の冬は鼠色の空色というのが常ですが本日は珍しく朝から快晴でかねてから登ってみたかった冬の弥彦山に行くことにしました。
2019年の今年は去年の大雪とはうってかわって小雪のようで、平野はもちろんのこと山の中腹まで雪がないことが見て取れます。
弥彦山は冬の登山者も多く常に人が入っているといった感じで、年越しや年始に初登りをするという登山者が多い印象ですね。
登山口に最も近い駐車場は満杯。天気が良く晴れていたため弥彦神社への参拝客が大部分を占めています。
神社の大駐車場から登山口まではけっこう離れていますが途中に神社の境内や鹿苑・鶏舎があり観光がてら歩くのも楽しいのでお勧めです。画像の登山口近くの駐車場は神社から近く、向かいにおいしい軽食や地場の特産品を扱う売店があるので常に混んでいます。ここに止めることができれば清潔なトイレが近くにあり登山口もすぐそばなので大変楽です。
遊歩道の万葉の道には靴を洗える水場があり、ところどころにベンチが設置してあるので、登山準備や帰りに汚れた靴を洗うことができ登山者にとって快適な環境が揃っています。
万葉の道を進みほどなくして左側に弥彦山登山口表参道の鳥居が見えてきます。右側の川の橋を渡って砂利の車道を登っていくとロープウェイ駅に行けます
林道はぬかるんでいるところもなく整備されていて歩きやすい
登り口の茶屋は冬季休業中でしたが、エメラルドグリーンのワンポイントカラーを持つ黒い鳥がエサをついばみ出入りしているのが見えました
丸太の階段と石の階段をトコトコ登り始めます。ぐちゃ感はあまりない道ですがどこも濡れているのでそれなりに滑ります。コケると泥だらけ必至なので気を付けましょう。
3合目あたりから登山道に雪が積もってますね。気温が低いのでドカドカ登ってもたいして汗をかかないだろうと思っていましたが急登のためインナーシャツが汗でずぶ濡れです。弥彦山は1合目から急登が続くのでしょっぱなから飛ばすと確実にバテますね。
しばらく進むと雪が溶けてシャーベット状になっています。ズボンの裾が泥だらけになるのでゲイターを装着しました。ベテラン登山者のほとんどはスパイク付き長靴を履いています。
5合目付近から展望が開けてきて時々足をとめて景色を楽しみます。冬は空気が澄んで景色が鮮明に見えてよいですね。露出した岩が多くなりアイゼンを傷めるのか5合目付近でアイゼンを外して下山していく登山者が多かったです。
6合目まで来ると雪が積もっていて登山道は圧雪とシャーベットになります。
50分ほど登ると7合目付近の見晴らし小屋に到着し一休み。小屋に設置してある温度計を見ると6℃でした
しばらく進むと岩の裂け目から流れ出る御神水があります。飲めるようにカップが用意されていますが一度も使ったことがありません。
上からか下からどちらから汲めばよいのかわかりませんでしたが下のほうから汲んで飲んでみました。味のほうは。。味云々ではなくパワースポットですから!パワーをもらいましょう
アイゼンを付けず登山靴で登りましたが薄い圧雪だと時々シャリシャリ滑り何回かコケそうになりますが天気が良く気分が良いので気にしません
登山道を登りきると稜線の道へと変わり、山頂奥宮と展望レストランへの分岐に出ます。ここまでくるとほぼ登りがなくなるのでお気楽モードになります
山頂奥宮へ向かいそれから展望レストラン方面へ行くとしましょう。
稜線上の道はシェルのフードをかぶって風をしのがないと耐えられないほど寒いです。ロープウェイ駅から来られたと思われるスウェットパーカーみたいなのを着た恰好をした人や薄手のダウンを来た人を数人見かけましたが寒くないんでしょうか。
階段に雪が積もり段差がなくなってきてシャリシャリ状になり滑りますが凍っていないのが救いです。手すりを伝って一気に登りきります。電波塔建物の先が山頂奥宮なのでもう一息ですね
例年この付近は2m程の積雪に見舞われるらしいのですが1月下旬の時点でほとんど雪が積もっていません。2月から積もるのでしょうか、謎です。
山頂御神札授与所前からの風景。雪が降っていると雪化粧をした平野の絶景を見ることができますが冬は空気が澄んでいるため普通の景色もきれいに見えます。もっと天気が良ければ遠くの山々を望むことができますが本日は残念ながら雲がかかり見ることができませんでした
鳥居をくぐり抜けるとぐるりと景色を見れる境内に入ります。日本海からの風がハンパなく強いし冷たいです。なにやらイグルーの製作途中みたいなものがありますがどなたかここで休憩されたのでしょう
快晴の山頂はやっぱり最高です!ここまで登ってきてよかった。ここまで約1時間30分かかりました
シーズンではここ境内で記念撮影する人が多く、プラプラしていると観光客に頻繁にシャッターを押してちょうだいとお願いされることもしばしば
弥彦神社の参拝法は2礼4拍手1礼
石碑前でちょっと一息
滑りながら登ってきたアイスバーン状の階段をアイゼン無しの登山靴で降りる自信はないため、ためようやくチェーンアイゼンを装着します。慣れれば片足15秒ほどで装着できるチェーンアイゼンはやっぱり便利。
滑る心配がなくなり大胆に足を運んで浮かれていますが過信は禁物です。雪のない時期の道を登山靴で歩くよりも、ガチでグリップするのでかなり歩きやすくなりますね。雪上トレッキングにハマりそうです
展望レストランに到着。売店のみ営業中とのことですがそのような気配がなくすでに終了していたのかも。売店側のテラスは使用禁止となっていてベンチが使えません。ここで暖かいカップ麺を食しようと思ったのですがなななんとお湯を入れたボトルを忘れてきてしまいました。
この場を去りロープウェイ乗り場方面を散策。
展望レストランから階段を下りていくとロープウェイ駅にとうちゃく。膝がヤバいときにはロープウェイで下山できますね。
ロープウェイ駅前の展望台からは日本海が一望でき遠くに佐渡島が見えました。
多宝山方面のジグザグ階段の先には大平公園があります。公園まで15分くらい
次回機会があれば、大平公園まで足を伸ばしてみたいと思います。下山ではチョー滑るので私はアイゼン無しでは無理ですが軽登山靴に何もつけていない人も見受けられました。
20人ほどの登山者とすれ違いましたが7割程度の方がスパイク長靴を着用されており、 下山中すごい速さで下山していくベテランとおぼしき方たちはスパイク付き長靴の着用率100%、登山靴にアイゼンは少数派でしたね。やはり冬の弥彦山はスパイク長靴が適しているのかもしれません。
めったに晴れない冬の休日に弥彦山に登れて今年は幸先が良いと感じました