登山でちょっと寒いときに着たい保温性の高いジャケットなのですが、ダウンか化繊か悩むときがあります。ダウンは保温性が高く軽量ですが湿気を吸うと保温性ガタ落ちになり、化繊はダウンほどの軽さと保温性はありませんがに湿気に強いという特徴があります。
適材適所で、休憩時に羽織る保温着としてならコンパクトに収納でいるダウン、行動中など汗をかいたり濡れることを想定できるシーンでは濡れても保温力低下の少ない化繊の保温着が適していますが、ダウン並みに軽くて保温性の高い化繊保温材があったとしたらどうでしょうか。以下に紹介するノースフェイスのレッドポイントベリーライトジャケットに採用されている「サーモボール」という保温材、まさにダウン並みの保温性と軽量性、濡れてもロフトを失わず保温性を保つ理想的な素材といえます。
サーモボールはいわば毛玉のような素材で弾力性が高くつぶれてもすぐに元通りになるほどでこれはジャケットを小さく収納して元通りのロフトに復活するまでの時間が速く、すぐさま保温性を発揮できる証拠。
5年ほど前に購入した旧型のサーモボールを使ったレッドポイントジャケットです。ザック常駐の保温着として常にコンプレッション状態にさらされていますがいまだにフカフカのロフトを保ったままで高い保温性をキープ。収納重量300g以下なので化繊ジャケットとしては軽いほうでパッキングウェイトを減らせます。
多少ムレても保温性が低下しにくいためソフトシェルやレインウェアの中間保温着として着ることが多くなります。稜線に出る前にサクっと着ておくと下山まで着たままでいられて体を冷やさずに過ごせるのが特徴です
寒い時期ではさすがにジャケット単体では薄いのでソフトシェルやベストを組み合わせたりして保温性を向上させるとよいです。ノースフェイスのレッドポイントベリーライトジャケットは様々なシーンに着用でき耐久性が高いので少々お高いですがほんとうに買ってよかった一着です。