キャンプの暖房を考える。 某国の灯油ストーブ、『偽パカストーブ』が届いたので開封してみた。

注文から発送まで

1月6日にストーブをポチりその日に「発送完了」と通知が届きました。


同時に運送会社の送り状ナンバーが発行されたため、完全に国内からの発送と思い込んでいましたがどうやら海外からの発送のようす。

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荷物追跡をしてみましたが「取り扱いがありません」表示となるばかり。

これは発送先である中国から荷物を発送した通知であり、未だ国内便に集荷されていないため問い合わせても「取り扱いがありません」となるみたいです。

荷物の追跡が可能になったのは注文から5日後の11日。

関空に近いりんくう営業所に集荷されたようで、12日に追跡をかけてみると、
りんくう営業所から関西中継センターを経て、配達営業所へ輸送中という表示になっており、
とりあえずホッとしました。

海外からの発送とは記載がなかったうえに、
国内便の送り状がフライング気味に発行されていたので少し驚きました。

約7日でストーブが届いた

ストーブは注文から7日で自宅に届きました。海外発送のわりにはすごく速いですね。

箱に巻かれたエアパッキンの上にテープがびっしり張られた状態で届く。

外装を開梱していくと、なななんと天地逆ではないですか!どのタイミングで逆になったのかわからないため

心配ですが、気を取り直して箱を開けます。

 

段ボール箱を開梱する

箱を開けるとともに発泡スチロールの破片が舞い、大変なことに。

破片をハンディクリーナーで吸いながら開けていきます。

発泡スチロールのゴミが舞う

スチロールのカスだらけになりながらもなんとか開梱。本体の佇まいはそれなりの雰囲気を醸し出していて遠目にはちゃんとした製品に見えます。

全体にきれいな状態に見える本体

 

英語表記の取説

英語表記の取説
取説のスペック表

 

状態をチェックする

大破している個所はなく、ところどころ変形している程度です。しかし燃焼筒がひっくり返って網が外れていたのは梱包方法に問題があります。きっちりと燃焼筒を固定できるような梱包ならば天地逆になっていたとしてもこのような状態にはならないでしょう。

ひっくりかえっている燃焼筒
雑に組付けられ変形しているメッシュガード

黒いベース部に変形あり
ガードのメッシュ網とフレームが固定されていない
フレーム部分に謎のへこみ
ぽろぽろ落ちてきた謎の破片

これはおそらく燃焼筒の塗装なのかホーローなのかわかりませんがそれらが剥げた破片かと思われます。

外れている燃焼筒のメッシュ

変形箇所が多く 素材自体が薄い鉄板なので少しの変形は手で曲げて修正できますが、燃焼筒のメッシュが外れてしまっているので、上からはめることはできてもいびつな形ではまり固定できない状態になります。

このままでは不完全燃焼によりススが出やすくなる場合があるので、現状では使い物にならないのは容易に想像できます。

 

壊れている個所を修理する

簡単に直りそうなので燃焼筒をバラして網をはめ直すことにしました。

燃焼筒を出すために上のゴトクを外す

メッシュガードを修正しない場合、タンクとフレームを固定している袋ナットを外すとメッシュガードとフレームが丸ごと外れて楽ですがメッシュガードの変形を修正するためにゴトクから分解していきました

取り出した燃焼筒を分解します

燃焼筒のカシメを外す

予想通りカシメが割れてしまいました。再利用可能ですが脱落が心配なのでカシメの代わりに針金を棒に巻いておくことにします

燃焼筒の外筒と内筒の穴を貫通するように2本の棒で固定してあるだけなので、棒を抜くと簡単に分解できます。ただし、筒の穴位置は決まっているので元通りにできるようにマーキングしておくか、わかるように部品を並べておくとミスなく組付けできます。

外筒内部に金網を固定するツメが3箇所あるので、折り曲げて金網が脱落しないようにします。金網と内筒の形状はいびつなので整えて組付けします

形状を整えて組付けてみた

ついでにフレームの曲がりとメッシュガードの変形を修正していきます     ※作業は手をケガしやすいので手袋必修です

 

灯油を入れてみる

修理に1時間ほどかかってしまいました。輸送状態がよければまったく手を加えずにそのまま使えると思います。灯油を入れてみます。注ぎ口が小さくポンプのパイプが入りませんでしたがなんとか漏れずに入れることができました。燃料計を見てとりあえず満タンの手前1目盛りまで給油で約5リットル入れました

燃料注ぎ口が少し小さい・割と正確な燃料残量計

 

着火してみる

芯を最大まで出して燃焼筒を持ち上げライター等で着火します。

着火したのち、燃焼筒を左右に回してガタつきがないか、きちんとハマっているか確認します。

芯に点火する

そのまま燃焼を続けると火が立ち上り、同時にドス黒いススが上がるので、ダイヤルを回して炎が上がらない程度に芯を戻します※ピントが網に合って見にくくてすみません

芯の出しすぎで炎が上がる。ススがひどい状態

 

燃焼筒が温まり炎が安定してきたら、最も良い燃焼状態になるように、芯の出方を調整します。炎が上がらず金網が赤くなる状態がススが少なく臭いも少ない状態になります。この状態になるには燃焼筒の温度や気温にも左右され次第に変化していくので着火してから時々様子を見ながら微調整していきます

火力を調整し金網がほんのり赤くなる程度で使うと臭いやススが少ない

 

お湯が沸かせてほんのり暖かい

まだキャンプに持ちこんでいませんが、なかなかの暖かさです。野外でお湯を沸かせる火力が十分にあり、煮炊き用としても使えます。このあと何度か使用しましたが灯油漏れ等なく、芯の慣らしが終わり炎が安定し燃焼するようになったため、臭いやススのの出方が少なくなりました。灯油切れで空焚きをしてしまうと芯にダメージを与えてしまうのでその点に注意ですね

15分くらいでゆっくりとお湯が沸きます。

シェルター内での使用は自己の責任において一酸化炭素中毒なきよう換気や警報器などの対策を講じることが前提になりますので注意いたしましょう。

少し変形や破損している部分もありますが、値上がりしたアルパカの半額以下の値段で買えてしまうリーズナブルでおしゃれなストーブです。

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