足取りが軽くなるテント泊ザック『2021・GREGORYパラゴン48』をレビュー。ミドルサイズの快適テント泊ザック7選。

ライトウェイトなテント泊にちょうど良さげな「グレゴリー・パラゴン48」を購入しました。
40~50ℓクラスのザックはテント泊だと少し小さめ、小屋泊だと大きめと、けっこう中途半端なサイズ感ですが、快適性を失わないほどに軽量化したテント泊装備にはツボ的なサイズ感になります。

GREGORYパラゴン48

GREGORYパラゴン48 MD/LG 48L 1600g

グレゴリーの大型ザックにはフラッグシップの「バルトロ(女性用:ディバ)」シリーズと、背面全面メッシュを採用した快適モデル「カトマイ(女性用:カルミア)」がラインナップされています。


パラゴンは「バルトロ」や「カトマイ」の下位モデルに位置しますが、体の動きに追従するフリーフロートハイブリッドサスペションを搭載し大型のサイドポケットやアクセスジッパーを備えるなど快適性や機能性において上位機種と遜色ありません。機能満載でありながらも軽量であるというのが魅力のザックです。

パラゴンは48ℓ、58ℓ、68ℓと3種のサイズを揃えており1泊~縦走に対応します。
比較的コンパクトな装備でまとまる初夏~晩秋のテント泊用に40ℓ以上50ℓ未満のザックが欲しいなと思い、絶妙なサイズ感のパラゴン48を購入しました。

フリー・フロート(ハイブリッド)・サスペンション

フリー・フロート・サスペンションはむちゃくちゃ動いて体に追従するというよりかは全体的にツッパリ感を感じにくく自然な感じでストレッチするといったイメージですね。アルミフレームとヒップベルトを連結するのに可動パーツを使用していないので軽いです。

3Dフォームのバックパネル

完全な背面メッシュ構造ではなくフォームパネルを使用しているため、メッシュ構造特有ののようなポヨンポヨンする感じは少なく安定感の高い背負い心地が特徴。
通気を考慮したエアインテークカットされたフォームパネルとメッシュ生地によってムレ感の少ないのも良い点です。

3Dコンフォート・クレイドル・ヒップベルト

パラゴンに決めた理由は3Dコンフォート・クレイドル・ヒップベルトによる腰回りのフィット感と安定感といっても過言ではありません。
軽量ザックのヒップベルトは薄くクッション性に乏しいものでしたが、パラゴンは軽く通気性の高いメッシュパットを3D形状にしたことで、柔らかく包まれるようなフィット感を生み出し荷重を受け止め分散します。
店頭で背負った感じではよくわからないと思いますが重い荷物を背負った長時間の歩行で真価を発揮するでしょう。

3D形状のベルトは公共交通機関のラックなどへの収納性は良くないですが、地面にポンと置いても自立して倒れないので使い勝手が良いです。

背面長の調節はマジックテープ式で無段階に設定可能。

ヒップベルトの長さを調節可能になっています。フラッグシップなみの装備ですね。
マジックテープ式の調整はスキマに物差しなどを入れて行うと簡単です。

ユーティリティ装備満載

通気性の高いショルダーハーネスですが少し硬く張りが強いのでフィット感がイマイチ。
もうちょい薄くしなやかなほうが好みですが、腰ベルトの出来が良く腰加重でいくのでまああまり気になりませんね。バックルにはホイッスルが付属、ショルダーハーネスのサングラス収納用のゴムバンドはハンドグリップを取り付けたゴープロを固定しておくのにも便利です。

ヒップベルトの両サイドにあるポケットはデカめのスマホを収納できるほど大容量で使い勝手が良いです。最近のザックはポケットが大型化してきているので使い勝手が向上してますね。

画像では中途半端な開け方になってますがジッパーは下側までガバっと開きます。

サイドポケットの側面からボトルを出し入れできる構造になっているため、ザックを背負った状態からでも簡単にボトルを出し入れできます。別途ボトルホルダーは不要になりました。

サイドジッパーだけでなく下側にもチャックが付いているので、最下部の荷物を取り出す際に便利です。

フロントのストレッチメッシュポケットは上部にバックルが付いており、荷物をしっかり固定してくれます。

両サイドに見えるトグルがグレゴリーの小型デイパック・ナノ14を連結できる「ナノコネクト」。グレゴリー純正の3Dハイドロリザーバー取り付ける際に使用するスピードクリップを装備。

トップリッドの容量は少し小さめ。レインウェアがギリギリ入るくらいです。

雨蓋下のジッパー付きポケットにレインカバーを内蔵。レインカバーは単体で買うとけっこう高いので付属してると助かりますね。

トレッキングポールやピッケルを取り付けられるアタッチメントを装備。

気になる点といえば、生地が薄くデカいジッパー付きのポケットが前面にないため、荷物を適当に詰めるとデコボコが目立ち型崩れ感が強くなってしまいます。キレイなパッキングを意識的にする必要がありそうです。

パラゴン48に少し寒い時期用のテント泊装備を入れると容量的に少し余裕があるくらいになり、カメラや食料込みの総重量がだいたい12~14kgになります。一般的にテント泊用のザックは最低でも50ℓと言われていますが軽量化を重視したコンパクトなアイテムを選べば50ℓ以下のザックにも十分おさまります。


男性用はパラゴン、女性用はメイブンと男女それぞれの体型に合わせた設計を取り入れており、ショルダーハーネスのデザインやサポートの角度など細かいところにまで及んでいます。バックパックは着るものであると表現するグレゴリーらしさがあります。

テント泊は宿泊地での楽しみもありますが、行程を歩く楽しさがあります。重すぎるザックを背負ってはツラくなってしまいますが、軽量化した装備とフリー・フロート(ハイブリッド)・サスペンションの恩恵によって足取りが軽くなり山歩きを楽しむ余裕が増えますね。

OSPREY(オスプレー) ケストレル48

オスプレー・OS50140・ケストレル 48

コスパ最強レベルのメチャ売れザック、オスプレーのケストレルです。フィット感と背負い心地が素晴らしく、コレ以上のものを探すのが難しいというほど完成度の高いザックです。比較的コンパクトな装備での夏山テント泊や小屋泊にベストな選択のザックといえるかもしれません。パラゴンとどちらにしようか最後まで悩みました。

MAMMUT(マムート) デュカン スパイン 50-60 L

MAMMUT(マムート) Ducan Spine 50-60 Unisex 50-60L 00087(granit×black) 2530-00370

驚きの新機軸を装備したマムートのデュカンスパインです。背面構造に上下2つの大型パットをセンターのグラスファイバーロッドのスパイン(背骨)で接続するという独特の背面構造により可動域を確保し、体のあらゆる動きに追従してきます。ロールアップ式ですがセンタージップを備えており使い勝手も良好です。マムートのザックは洗練されたデザインでなんかオシャレですね。

MILLET(ミレー) サースフェー 50

【公式】 ミレー (Millet) サースフェー 50+15

ミレーのサースフェーは縦長のシュッとしたシルエットが特徴的。サイドのメッシュポケットはボトルを横から出し入れしやすいィージーアクセスポケット構造。収納式の特大の折りたたみ式ポケットがヒップベルトに装備されており収納力と使い勝手に優れます。背面サイズL・M

THE NORTH FACE(ザノースフェイス)テルス45

ノースフェイス 登山バッグ 47L 48L メンズ レディース テルス45 Tellus NM61809 K ブラック THE NORTH FACE 宿泊登山

ノースフェイスのロゴはテンション上がりますね~。カッコイイ。テルス45はオーソドックスな装備ですがシンプルで軽量なのが特徴。ガチすぎないデザインなので旅行や街で背負っていても違和感のないところがオシャレです。

EXPED(エクスペド) ライトニング45

エクスペド ライトニング 45L メンズ EXPED Lightning45 Mens 396208 メンズ リュックサック ザック バックパック キャンプ アウトドア フェス【正規品】

金属フレームと大型のパットを備えながらも重量は1130gに抑えられた軽量ザック。デザインもカッコよく人気があり入荷待ちになることも多いです。軽量化優先だけどもしっかりした背負い心地のザックが欲しいといった場合、 エクスペドライトニング45は最高の相棒となるでしょう。

deuter(ドイター) エアコンタクトライト

ドイター deuter バックパック ザック トレッキング アウトドア エアコンタクト ライト 50+10 D3340318 7403

ドイターのエアコンタクトは背面要所に厚いパットを配備しつつも通気性を確保ししっかりした背負い心地でありながらも快適なのが魅力です。

mont-bell モンベル アルパインパック50

画像出典:モンベル

モンベルのアルパインパックはシンプルなロールアップタイプのザックですがなんと完全防水でザックカバー不要。また、バックパネルはフィット感が高く、ベルト類のサポート感も高いため背負い心地が良いです。