いよいよやってきました乗っ込みシーズンです。
乗っ込みとは深場で越冬した黒鯛が浅場で産卵する前に体力をつけるため荒食いすることで、大型の黒鯛が群れをなして回遊してきます。
普段は釣れないような大物がバンバン釣れてしまうこともあり、黒鯛師にとっては1年のうちで最もテンションが上がる時期です。
新潟県のなかでもGW前から乗っ込みに入る上越地方のとある堤防で黒鯛を狙ってみました。
海の状況は波が全くないベタ凪、海底までくっきり見えてスケスケです。
黒鯛は濁りを好む魚なので通常このような状況で釣るのは難しいのですが、乗っ込み期は黒鯛の食い気が高く回遊性も高いためコマセを撒けばスケスケの浅場にも集まってきます。視認性の高い遠矢ウキ300sをセットし遠投気味で狙います
のっこみ時期は未だ水温が低めのためエサ取りの活性が低く積極的に高集魚力コマセを使うのには好条件です。集魚力の高いコマセで黒鯛の食い気を高め根や障害物から誘い出すことがポイントになります。
港内に向かって流れていたウキが沖方向に流れ始め、潮の流れに変化がでたところで黒鯛が食ってきました。前アタリがあり、ウキのトップが沈みきるほど待ってからの遅アワセで掛かりました。乗っ込み黒鯛は場所と時間にシビアになる傾向がありますが裏を返せば場所と時間を外さなければ短時間で大物を数多く釣ることができます。
上越地方は黒鯛の魚影が濃く好条件であれば群れで回遊する黒鯛を狙えるので1日で40~55㎝の黒鯛を10枚以上釣り上げることができるほど。そこまで多くの黒鯛をストリンガーやスカリに入れておくと重みで上げられなくなるので注意です。
黒鯛の乗っ込み時期はアジのシーズンでもあり、時に40㎝近い大きさのアジが堤防から狙えます。今回はそこまで大きなアジの回遊はありませんでしたが、20㎝前後のアジが最終的に20匹近く釣れたのでサビキ釣りであればもっとたくさん釣れたことでしょう。
釣った魚は網であげる魚より格段に美味しいのです。美味しい魚を食べられるのは釣り人の特権ですね。
上越地方は乗っ込み黒鯛や大アジを狙えるポイントが数多くあり5月下旬まで楽しめます。