キャンプを始めた頃はとりあえず揃えた化繊の封筒型シュラフを毎回、車に道具を積み込む際に、「もっと荷物を少なくできないか?もっとコンパクトにできないか」と思い悩むことが多々あります。
そこでまずキャンプ用品のコンパクト化で効果大なのがシュラフを封筒型からマミー型に変えることです。
保温材にダウンを使ったマミー型シュラフは化繊の封筒型のシュラフと比べてとてもコンパクトに収納できるのが特徴。
マミー型のダウンシュラフの購入については初期コストはかかりますが、キャンプだけでなく、登山のテント泊や車中泊などにも使えるので買っておいて損はないですね。
モンベルダウンハガーの種類
モンベルのダウンシュラフには
- ダウンハガー900
- ダウンハガー800
- ダウンハガー650
- アルパインダウンハガー800
- アルパインダウンハガー650
の5種類あります。
品名の数字、650~900というのはざっくりいいますと、ダウンの性能値を表しているもので、この数値は「フィルパワー」と表現され、数値が高くなるほどふわっふわ感が増し、暖かくコンパクトに収納できます。
しかし高フィルパワーになるほど、ダウンの希少性が増し価格も上がります。
最高スペックの900フィルパワーダウンモデルともなると、800フィルパワーのモデルとの価格差が2万円以上にもなり割高感がでてきますので、軽量化を優先する登山でなければ900を選ぶメリットはあまりありません
キャンプと登山との両方にもにも使いたいとなると、軽量性とコンパクトに収納でき、性能と価格のバランスのとれた800フィルパワーのモデルを選ぶと良いです。
車載して移動可能なオートキャンプだけであれば、上記と比較して多少重くかさばりますがコスパの良い650フィルパワーのモデルでも化繊シュラフよりは軽くコンパクトになるので十分だともいえます。予算に余裕があれば800フィルパワーのシュラフを選択するのもよいでしょう。
アルパインダウンハガーとノーマルダウンハガーの違いはシュラフのストレッチ性の違いと重量です。
アルパインダウンハガーは伸び率120%に対し、ノーマルは伸び率135%、そして20gほどアルパインダウンハガーが軽量になります。
登山でシュラフカバーと組み合わせて使う場合、シュラフの伸び率はあまり関係なくなるので、軽量なアルパインのほうがよいですがシュラフ単体で使うキャンプだとストレッチの効くノーマルダウンハガーのほうが断然快適になります。
キャンプでしか使わないよという場合はダウンハガーの650をおすすめ、登山のテント泊にも使いたい場合は軽量コンパクトのダウンハガー800をおすすめします。
ダウンハガー800 #2
もともと登山用にと購入したものですが、ふかふかのダウンで肌さわりが良く気持ちがいいのでキャンプでも使っています。
生地は10デニールナイロン製バリスティックエアライトという名の素材で、質感については若干カサカサしたドライ感の高いナイロン素材といったところで、常にサラサラした肌さわり良さが特徴の生地です。
生地が薄くダウンのフィルパワーも高いので、収納時のサイズは同スペックの化繊シュラフと比べて断然小さく軽くなります。
0℃まで快適に使えるというスペックとのことですが、寒がりの私にはシュラフ単体で0℃前後の気温で寝るのはまずムリです。シュラフ単体での使用だと、10℃前後くらいが適温、着込んで5℃くらいがリミットです。
モンベルのシュラフ使用温度表記は「ダウンなどを着込んだうえで」の表記となるので、シュラフのスペックに対し低めになるので注意ですね。
ドラフトチューブを備える
低気温に対応するダウンハガー#2にはサマーシュラフにはない装備として、肩周りからの冷たい空気の流入を防ぐ「ドラフトチューブ」が備わっています。
チューブから出ているヒモを引っ張るときつくなり、冷気の侵入を防ぎます。
シュラフのストレッチ性
モンベルシュラフのウリである、スパイラルストレッチシステム。
シュラフ内部に糸ゴムが入っているので、伸びます。そしてシュラフが体にフィットするのでスキマができず通常のシュラフよりも暖かいです。
普通にあぐらをかいたりとまではいきませんが
足を組んで座ることはできるほどの伸び率がありますね 。寝返りで突っ張る感が少なく、着替えもしやすくてよい感じです。
特徴の一つとして国内製のシュラフ全般に言えることでしょうけどチャックの動きが秀逸です。海外製のシュラフだとチャックカミカミでイライラすることがありますがほとんど噛むことがなく非常にスムーズなのが地味に素晴らしい。
ダウンシュラフの収納術
ダウンシュラフはたたまずに足元側から袋に押し込んで収納します。化繊のようにたたんで空気を抜きながら巻く必要がないため、撤収のときにものすごく楽です。
ダウンシュラフをたたんで収納すると内部のダウンが偏ってしまう場合があり、保温性低下の要因になります。
また、化繊シュラフをダウンシュラフのように押し込んでいくと繊維切れを起こしやすくなり寿命を早め保温性低下の要因になるらしいですが、まあ、とはいえ、あまり神経質になる必要はないでしょう
コンパクトになる収納ケース
付属の収納ケースは2段階で口を絞れるようになっているので、コンプレッションケースを買わずともコンパクト収納になるのがいいですね
収納スペック:735g φ16×32cm(5.1L)
ストリージバッグが付属
長期保管する際には保管用の綿製の大きなストリージバッグが付属しています。
シュラフを干したあとにストリージバッグに入れて保管しておくと
ロフトつぶれを防ぐことができ次回もふかふかの状態で使うことができます
出典:モンベル
肌寒い時期に対応できるおすすめのダウンシュラフ
シュラフは使用温度帯によって使い分けするのが一番でしょうけど、キャンプでは0℃前後まで対応できるものが使い勝手が良いですね。
ハイスペック、ライト&ファスト。モンベルダウンハガー
ハイクォリティダウンを使用したナンガのシュラフは
ゆったりめのつくり。センタージップシュラフはキャンプに最適。
オーロラ生地は防水透湿で水濡れや汚れに強い。
ハイカーやクライマーに人気のイスカ。
丁寧に縫製されたシュラフは質実剛健の実力派。スペック以上の使いやすさ快適さが魅力です
コストパフォーマンスに優れる日本製シュラフを作るタケモ。