キャンプと車中泊の暖房にダイニチの小型石油ファンヒーターとポータブル電源のコンビが大活躍。

石油ファンヒーターというと部屋に設置して動かさないイメージがありますが、ポータブル電源を使うことでアウトドアでも使うことができます。小型軽量のファンヒーターは持ち運びしやすく車載にも困らないので車中泊やキャンプの暖房に活躍します。

ポータブル電源とダイニチFW-2519NE

ダイニチ FW-2519NE

  • 暖房能力 2.50~0.68kw
  • タンク容量 3.5ℓ
  • 燃料消費量 0.243~0.066ℓ /h
  • 最大消費電力(点火時)370W
  • 着火時間約 35秒
  • 重さ6.9kg
  • 高さ393mm・幅321mm×・奥行311㎜

ファンヒーターを製造するダイニチによると、石油ファンヒーターによる浮遊ウイルス除去効果が確認されているみたいです。空気清浄機なみの効果ですね。

ファンヒーターは小型軽量で消費電力の少ないダイニチのFW2519NEを使用しています。

おそらく市販されているものの中では最少クラスの石油ファンヒーターかと思われます。
※FW2519は2019年モデルですが2020年モデルはFW2520というように型番が変わります。

FW25シリーズには「S」と「NE」モデルが存在しており、消臭機能が強化された「NE」は点火消火時の灯油臭がほとんどしないのが特徴。

ダイニチFW-2519は点火起動時に燃焼部をヒーターで加熱する仕様になっているため、スタートアップの数十秒間は約370Wの電力を消費します。ですので比較的パワーのある定格出力370W以上のポータブル電源を使う必要があります。
※特に寒い日などは起動時に実測値405W程度まで上昇することがあり、また、蓄電池であるポータブル電源は寒さで出力低下するします。余裕をもって定格出力500W以上のポータブルバッテリーを使用するのが望ましいです。

私的おすすめのポータブルバッテリーは寒い時でも安定のパワーを発揮するエコフローの『RIVER Pro』です。

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ファンヒーターの消費電力に対し定格500wのポータブル電源だと十分なパワーがありるように思えますが、気温0°に近い状態では何度か点火しないこともあります。再度電源を入れなおすと350Wほどで点火します。特に寒い日はファンヒーターの点火時の電力消費量の増加とポータブル電源の出力低下に注意ですね。

動作中は消費電力220w~14wを繰り返すサイクル運転になるため、ポータブルバッテリーの電力消費が少なくなります。614W/hのポタ電だと6~8時間程度の連続動作できるくらいになります。ファンヒータをLo(ローモード)で使うとさらに消費電力を抑えることができ動作時間は伸びます。

ファンヒーターの灯油の消費量はポータブル電源が空になるまで約8時間後でもカートリッジの半分も消費しておらず、メチャ燃費が良いですね。

暖房能力はカセットガスヒーターや小型の石油ストーブとは比較にならないほどパワフル。
試しに車内(危険なのでマネしないでね)で使用してみましたが気温5°で小窓を開けた状態でも十分暖かく過ごせるほど快適でした。熱風の吐出ルーバー周辺は熱くなりますが本体はほとんど熱くならず触っても平気な状態でした。

ファンヒーターは空気が薄くなるとすぐに停止する安全装置を搭載しているとはいえ、狭いスペースでの使用は一酸化炭素中毒の危険性があります。換気はもちろんのこと、一酸化炭素警報器の設置は必修といえます。

カートリッジ式タンクのストーブやファンヒーターの車載でよく言われるのが振動による灯油漏れですが、FW25にはタンクの受け部分にカップ状のプラパーツがあるためか、運搬による振動程度では灯油が漏れ出すことはありませんでした。それでもタンクが跳ね上がるほどの振動が加わると油垂れすることはあるかもしれませんので、灯油を抜いておくといった対策をしたほうが良い場合もありますね。

石油ファンヒーターを製造するCORANAコロナにも小型ファンヒーターは存在しますが、点火時の消費電力が大きいため大出力のポータブル電源でないと点火できないおそれがあります。
コロナのファンヒーターは点火時の消費電力は大きいですが駆動時の消費電力が小さく燃費は良いのが特徴。
大出力のポータブル電源を使う場合には、コロナのファンヒーターもありですね。

石油ファンヒーターは不完全燃焼を防止するセンサーを搭載しているため換気不足になるとすぐに止まるなど、安全性が高いのが特徴です。持ち運びは少しメンドクサイですが圧倒的なパワーによる暖房能力に優れており燃費も良いので車中泊やキャンプでも活躍間違いなしです。

※当ブログでは石油ファンヒーターをキャンプ及び車中泊で使用した際に発生したの事故やトラブルにおきまして一切責任を負いません。ご使用の際には自己責任において十分な対策をとったうえで使用いたしましょう。

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