キャンプで使う枕はけっこう大きめのエアーでないタイプやニトリの枕をコンプレッションして使えばかなり快適なのですが、「収納コンパクト」「軽さ」に重点をおくと、エアーで膨らます系の枕かスタッフサックに衣類をつめる枕になるでしょう。
しかしながら、エアーで膨らます系の枕はポヨンポヨン感がつきまとい、睡眠時に頭が安定しないという弱点がありますしスタッフサック枕はそもそもクッション性に乏しく安眠できず変に緊張してしまうので首や肩こりの原因になることもありますね。
いままで安定感抜群のモンベルのULコンフォートピローは肩こりせず快適に使っていましたが、とうとうパンクして修理不可となったため、買い換えることにしました。
モンベルのピローにはモンベルのマットと連結できる機能があり、ピローとマットがあるていど固定されるため大きくズレることがないのが特徴。ただし、モンベルでないマットとの併用すると若干滑りやすくなり安定感を失うのが弱点。
またモンベルをリピートとも思いましたが前から気になっていた「ニーモ フィッロエリート」を購入しました。
![](https://camping-scene.com/wp-content/uploads/2019/10/P1120512.jpg)
快適さを維持しながら極限までの軽量化を追求した究極のピローです。柔らかな肌触りのカバーとクッション性を持つポリエステルレイヤー、ブラッダーを組み合わせることでわずか80gの軽さとは思えないほどの快適性を提供します。未使用時は内蔵式のポケットに押し込むことでテニスボール大のサイズに収納可能です。
iwatani-primus
本体重量 80g
収納サイズ 10×8㎝
使用時サイズ 25×35.5×10㎝
素材 ウォッシャブル50D/マイクロスウェード20Dナイロン
![](https://camping-scene.com/wp-content/uploads/2019/10/P1120515.jpg)
カタログスペック通りの80g、収納サイズもコンパクト。
![](https://camping-scene.com/wp-content/uploads/2019/10/P1120516.jpg)
収納ケースから本体を引っ張り出します。収納ケースは縫い付けられているため紛失の心配がないのがうれしい仕様です。
ピロー本体の生地はほとんど張りがなくクタクタでとても柔らかく肌さわりがよいです。マイクロスエードという生地なんですね。
フィッロエリートはサファイア(緑)ストライプ、シェール(灰)ストライプの2カラーバリエーションがありますが、2019年の新作、フィールド柄を購入しました。
![](https://camping-scene.com/wp-content/uploads/2019/10/P1120525.jpg)
なんだか微妙なアニマル柄みたいなデザインですが、遠目から見るとカモフラみたいに見えるのでストライプ柄よりもこちらのほうが好み
![](https://camping-scene.com/wp-content/uploads/2019/10/P1120517.jpg)
裏面はこのようなつくりになっています。
見えない裏面にデカデカとNEMOのロゴが入っているあたりがかっこいいですね。
![](https://camping-scene.com/wp-content/uploads/2019/10/P1120528.jpg)
ケースはカバーの内側にしまっておくこともできるのでジャマになることもありません。
![](https://camping-scene.com/wp-content/uploads/2019/10/P1120518.jpg)
エアバルブはツマミを回転→引くとopen、押して→回すとrockという仕様。
エアー注入量の目安としてはアラフォー男性が2回息を吹き入れるとパッツンパッツンに膨らみます。非常に少ない労力で膨らみますね。
膨らましつつバルブを口で押して仮ロックし、ツマミを回して完全にロックするとパッツンパッツン状態をキープできます。
カメラのホワイトバランスがズレていて画像の色合いが変になってしまいました。
![](https://camping-scene.com/wp-content/uploads/2019/10/P1120521.jpg)
ロゴプリントのされているウオッシャブルナイロン50D素材の表面には滑り止め加工が施されています。なんと、よくみると滑り止めの加工のプリントは小さいニーモのロゴにデザインされていました。
エアーピローは軽く滑りやすい素材で作られていることが多いため、滑り止め加工してあるものを選ぶと快適度がぐっと増します。
![](https://camping-scene.com/wp-content/uploads/2019/10/P1120532.jpg)
カバーと内部のエアピロー部分は簡単に分離でき洗濯するのも手間がかかりません
![](https://camping-scene.com/wp-content/uploads/2019/10/P1120524.jpg)
サーマレスト・コンプレッシブルピローSサイズとの大きさの比較。
サーマレスト 30㎝×40㎝
ニーモフィッロエリート25×35.5㎝
フィッロエリートのほうが一回りコンパクト。通常の枕としてはかなり小さく感じると思います。
ゆったりとはいえないサイズですが快適に寝れるギリギリの大きさかもしれません。
![](https://camping-scene.com/wp-content/uploads/2019/10/P1120523.jpg)
サーマレストの内部はカットフォームが詰められているので、嵩高感がありますね。対するフィッロエリートのほうは厚み約10㎝をキープするエアの弾力で支えるタイプになります。
柔らかさでいえばサーマレストが優れます、軽さと弾力と肌さわりはフィッロエリートが優れます。
枕の合う合わないは個人差が大きい部分なので、実際に使ってみないとわからないところが難しいですね。
![](https://camping-scene.com/wp-content/uploads/2019/10/P1120529.jpg)
収納はとくにきれいにたたまずとも、ケースに押し込んでいけばスッポリ入りテニスボール大に収まります。
![](https://camping-scene.com/wp-content/uploads/2019/10/P1120530.jpg)
ニーモフィッロエリートは形状によって安定感を求めるタイプというよりかは、既存のエアピローに肌さわりのよいピローカバーを組み合わせたオーソドックスなタイプと感じました。シンプルな構造のエアピローなので80gという軽さなのでしょう。
ぶっちゃけもう少し形状に工夫を盛り込んで安定感ががほしかったというのが率直な感想なのですが、枕の合う合わないは個人差がありますから、一般的な普通の形にしたのかなとも思いました。
カバー付きのエアピロー自体が少ないのでニーモフィッロエリートはそれだけで価値のある存在です。心地よい肌さわりのカバー付き軽量ピローをお探しの方にはおすすめです。